デジタル松陰塾2.0

アーキテクトグランドデザイン株式会社が支援するデジタル松陰塾は、2025年1月6日でシーズン2に入りました。
第38回から『デジタル松陰塾2.0』として分析もテーマを複数のトピックスから1-2つに絞り込み、深堀するスタイルとなります。
サムネイルも新たにアバター版で、サイバー空間内にハイテク・エバンジェリスト豊崎禎久 X アンカー中島三佳子が出演しています。

第38回テーマ:個人デバイスの主役はスマホからスマートウォッチへ

【AI要点】
第38回デジタル松陰塾は、スマートフォンやウェアラブルデバイスの市場動向、ビッグデータの重要性、半導体業界の変化について議論しました。特許取得や技術開発のオープンプラットフォームの必要性が取り上げられ、日本企業の競争力低下への懸念が示されました。

スマートウォッチ市場のファーウェイ
豊崎氏と中島氏は、スマートフォンとスマートウォッチの市場動向について議論しています。スマートウォッチ市場では、ファーウェイがアップルを抜いて首位に立ちました。豊崎氏は、これはファーウェイが医療機能を重視した開発を行った結果だと説明しています。また、ウェアラブルデバイスが今後のビッグデータ収集の重要なゲートウェイになると予測し、スマートシティの実現に向けて個人の生体情報が鍵になるとの見解を示しています。豊崎氏は、日本企業はこうしたビッグデータの活用方法をまだ十分に理解していないと指摘しています。

スマートウォッチの急成長
豊崎氏は、イヤホンが人間の生体情報を測定する上で重要なインターフェースになる可能性があると説明しています。彼は以前、ニコンエシロールと共同で高齢者向けのワイヤレス機能付き小型イヤホンを開発し、体温測定や聴力の変化を長期的に追跡するコンセプトを提案しました。豊崎氏は、デジタルコンパクトカメラ市場の衰退を例に挙げ、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイス市場が今後急成長し、それに伴って巨大なビッグデータ市場が生まれると予測しています。また、中国メーカー、特にファーウェイがスマートフォン市場で急成長していることを指摘し、日本企業が技術者の流出などで競争力を失っている現状を懸念しています。

スマートフォン半導体の競争
豊崎氏は半導体業界の動向について説明している。各スマートフォンメーカーのアプリケーションプロセッサの選択について触れ、特にサムソンが自社の半導体製造を諦めTSMCに外注することを決定した点を強調している。これは最先端プロセス技術の難しさを示唆している。また、豊崎氏は日本の半導体産業の衰退や、スマートシティ開発におけるビッグデータの重要性についても言及し、日本が将来のデジタル産業で競争力を失う可能性を懸念している。