ドローンの安全性向上

ドローン向け対気速度計測システム

ドローンにカメラを搭載して上空から撮影する。ドローンを使って上空から消火剤をまいて消火活動をする。ドローンを使って荷物を個人宅まで宅配する・・・。現在、様々な分野でドローンを活用した新しいサービスやアプリケーションが考案されています。期待は膨らむばかりです。しかし、注意が必要です。何らかの原因でドローンが墜落すれば、搭載した高額なカメラが壊れてしまいます。最悪の場合、地上を歩いていた人間に危害を加える危険性もあるでしょう。こうした事故が発生すれば、膨らんだ期待は一気に萎んでしまいます。このため、ドローンの安全性を確保することは極めて重要なことです。

現在、こうした問題を解決するセンサー技術をAGDとオムロンが共同で開発しています。一般的なヘリコプターもそうですが、対気速度(飛行体と大気の相対速度)がゼロになると墜落してしまいます。従って、対気速度を常時検出し、それに応じて機体を制御すればドローンが墜落する可能性を大幅に減らせるわけです。

このセンサー技術の応用は、AGDがアイデアを考案しました。アイデア自体は、特許を取得済みです。使用するセンサー・デバイスは、市場実績のあるオムロンの2軸フロー・センサーです。このフロー・センサーは、MEMS技術で製造したもので、小型でありながら、±1.0m/sの風速を測定可能で、測定誤差が3%FSと小さい点に特徴があります。

センシング技術自体は、すでに完成の域に達しています。残る課題は、ドローンのフライト・システムに組み込むことだけです。AGDは、「2年後には、ドローン企業において実用化したい。そしてビジネスの成功のカギは、各国政府への法整備に関するロビー活動にある」としています。

特許共願
特許2015-212377 PCT/JP2016/079242