益田市スマート道路モニタリング推進事業(フェーズ1)
自動車による道路センシング実証 2019年2月7日~
道路は、国道、県道、市町村道があり、それぞれ管理している自治体が異なります。市道に関しては、市の管理となるため、益田市の職員の方々が、毎日パトロールを行い保守を実施しています。
市町村の管理する道路に関しても、国からは、定量的な計測による計画的道路保全が求められていますが、市の予算の中では、定量的な計測を日々行うことは難しく数年に1度、専門業者に依頼することで、定量的な道路の痛み具合の把握をし、道路の保全計画の策定を行っています。
一方で、道路に生成されるポットドール等は、数日で劣化してしまう場合もあり、毎日のパトロールを実施しながらその中で見つけては、すぐに修繕を行います。
そこで、毎日の市職員によるパトロールの中で、道路の定量的な痛み具合の測定をしていくことで、道路の定量的な性状モニター、判定し、より高度な保全計画に結びつけることができるのではないかという仮説を立てました。
フェーズ1では、市の道路パトロール車両に、センサーを装着し、市の職員の皆様の毎日のパトロールの中で、路面の性状を計測・判定していくことが実際に可能であるか? また、一般的に言われているIRI等の指数以外に、どのような点で、路面をモニターすると、市の道路保全に効果的かについて、開発を進めることにしています。
パトロール車両には、GPS、カメラ、Gセンサー等を取り付け、それぞれの位置での路面状態を取り込みます。
市道は、かなり山がちのため、GPSには、日本のGPS衛星である”みちびき”を採用し、山中の道路でも、正確な位置を特定できるようにしました。
また、実際に車両で取得されるデータは膨大のため、パトロール中に大容量ストレージに記録を行い、市役所に帰所したところで、データの自動転送を行うシステムとしています。
データの解析には、AI技術を用いて判定を行うシステムを高度化しています。
メディア掲載
・IoT事業取り組み紹介 益田で協議会(2019年2月14日) 山陰中央新報 山陰・社会
・車にセンサー 走りながら路面破損点検 益田 (2019年2月8日) 山陰中央新報 電子版