鳥獣IoT

スマート農業IOT鳥獣対策(都市間連携)フェーズ1

野生鳥獣による農作物被害額は、2017年(平成29年度)が約164億円と5年連続で減少していますが、被害金額は依然として高い水準にあり、営農意欲の減退ともなっており、数字に現れる以上に深刻な影響を及ぼしています。
全体の約7割が鹿、猪、猿です。
日本の森林の被害面積は全国で年間約6,000ha(平成29年度)で、このうち猿による被害が約3/4を占めています。
頭数の増加や分布の拡大により全国的には、被害が深刻化、広域化している地 域も数多く見られます。
特に、中山間部の農村では高齢化や過疎化が進み、捕獲や被害対策の担い手も減少する 傾向にあります。

背景
~ICT を用いた総合的技術による、農と林が連動した持続的獣害対策体系の確立 研究成果報告集引用~
・ 野生鳥獣の被害は種々の取り組みが進められ、成果も出ているが、深刻化・広域化している地域も多い
・ 農業農村の基盤強化のためにも、獣害の解決は今後更に重要な課題・攻めの農林水産業推進本部の取りまとめでも、被害防止活動を推進
・環境省と農林水産省の「抜本的な鳥獣捕獲強化対策」では、鹿、猪の捕獲強化を推進
・被害対策技術は普及しつつあるが、個体数増加による加害獣増加や群れの頭数増加が深刻
・人口減少が急速に進んでおり、捕獲を含む獣害対策の担い手自体も高齢化や減少が進みつつある

減少が進みつつある課題
~ICT を用いた総合的技術による、農と林が連動した持続的獣害対策体系の確立 研究成果報告集引用~
・高齢者が少人数でも使用可能な更なる簡素化技術や省力化技術、様々な社会的背景に柔軟に対応可能な汎用技術が必要
・新たな獣害対策の担い手を育成することが可能な技術体系や手法の開発が必要
・鹿の高密度地域で短期間に密度を低下させ、 農村への侵入を抑制するためには、農地と山林で併行した捕獲を進める技術が必要
・全国で 1,000 もの市町村で設立が進んでいる獣害対策実施隊など、現在の獣害対策の実務者が使用可能な技術や手法が必要
・被害管理と個体数管理により、被害が軽減可能であるという多数の実例や多様なモデルが必要

MCSCCは八代市との都市間連携で、省電力と低コストな実績ある安全なテクノロジーをフュージョンさせ未来に向けて進化させる
電気柵は、防護柵に通電することで、侵入しようとする野生動物に電気ショックを与え、物理的な遮断というよりは、心理的な遮断効果を狙うものです。
適正に設置・管理できれば、高い効果が期待できるが、そもそも田畑を囲うことができないと意味がありません。
また、設置後も漏電防止などのメンテナンスが必要なこと、費用が割高であることがデメリットもあります。
この課題に一社MCSCCはチャレンジします。

電気柵の効果
動物に電気ショックを与え動物を追い払い大切な農作物を守るシステムです。
電気柵には、
・電気ショックによる痛み
・電気柵は危険と学習させる心理策
の2つにより動物の慣れを防ぎ長期的に農作物を守る効果があります。

電気柵のシステム概要
田畑の周囲に張った電気柵線に約1秒間隔で衝撃電流を流します。
動物が触れると衝撃電流は矢印のように、動物から地中を伝わってアース棒から本器に戻ります。
この時、動物に強いショックを与えます。


衝撃電流はパルス出力で安全

約1秒間隔で瞬間的に電気を流すパルス出力なので、人が触れても静電気のようなショックを受けますが、間隔があいているので手を離す事ができ、安全です。
製品は電気用品安全法で定めるPSEマークを取得しています。

無線ソリューションの予備実験@福井県