センサーネットワーク技術のプラットフォーム共同開発
大きな市場に成長するとして、期待度が極めて高いIoT。しかし前評判が高くても、実際に大市場を築けなかった技術は山ほどあります。有望な技術を生かして、いかに実用的なアプリケーションやサービスを開発するのでしょうか。実は、この実用化開発が極めて重要です。
AGDとオムロン、慶応義塾大学の3者は共同で、IoTサービスのプラットフォーム「IoT PLANET HIGHWAY」を開発し、その実証実験を同大学のキャンパスにおいて2017年5月末に開始しました。実証実験では、AGDがマルチホップ・ネットワーク技術とLPWA技術を、オムロンがエッジ・コンピューティング技術を実装した新しい環境センサーを提供します。
まずは同大学の日吉キャンパス内に、LPWA技術を使うマルチホップ・ネットワークを構築し、その各ノードには環境センサーを取り付けます。これらのセンサーを使って様々なデータを取得し、日吉キャンパスに設置したゲートウエイ装置にLPWA技術を介して無線伝送する仕組みです。そして慶応義塾大学は、センシングしたデータを活用して、新しいアプリケーションやサービスを構築します。具体的には、家電機器の制御に向けた「家電サポート」や、公共施設の制御やセキュリティの確保に向けた「ライフサポート」、コンサートやスポーツなどのイベントに向けた「活動サポート」などのアプリケーションやサービスを開発します。さらにIoTミドルウエアの開発にも取り組む考えです。
AGDとオムロンは、こうした産学共同開発によってIoTの新しい可能性を引き出すことで、IoT技術を広く普及させることに貢献する考えです。
プレスリリース
3社によるIoTプラットフォーム実証実験ニュースリリース(PDF)